フレーミング効果(心理学)
2012/11/18 カテゴリ: 店長の指圧物語
今日は認知バイアスを楽しむツールを紹介します。
我々は、日々様々な判断をしながら暮らしています。
それが、いかに間違った主観や錯覚によることが多いというのは前回お話したとおりです。(認知バイアスの項)
例えば、
末期がんの患者さんが、主治医に余命6ヶ月と宣告されたとします。
この時、本人がどのように考えたかによって、実際の寿命が異なることもあるそうです。
それは『あと6ヶ月生きられるお墨付きをもらった』と考えるか『もう6ヶ月しか生きられない』と考えるかです。
余命6ヶ月は論理的には同じであっても、本人の心理的な解釈の違いだけで、前者は生きていることの有り難さを実感じながら生活するでしょうし、後者は悲観を繰り返し絶望感を伴って生きなければならないでしょう。
一般に、人々はある事柄を理解する際に、何らかの枠組み(フレーム)のなかで理解するそうです。
悲観的想いが強すぎる場合には、心理的フレーム(物の見方とでもいいましょうか)を少し変えてみると、自分の感情が、悲観→楽観になる可能性があります。
フレーミング効果を使った、(悲観論者だった私自身の)トレーニング法を紹介します。
ある事柄を解釈する時に、ラッキーな結末とアンラッキーな結末の2通りをフレーミングするんです。
次に、ラッキーな事が起こる確率を2倍に増幅し、アンラッキーの確率はそのままにして、それら総合的に判断すると合理的な結末が予想出来る。(?)と信じています。(プロスペクト理論の拡大解釈)
更に、ラッキーが起こる確率を3倍程度にすると超前向きな思考になります。
しかし、前向きすぎるとやはり合理的な結末から外れているので、ストレスの原因になってしまいます。