ゲシュタルト郡化原理と腰痛治療
2016/5/21 カテゴリ: 店長の指圧物語
腰痛の原因は色々あります。
首や膝や内臓等の障害をカバーするために腰痛になることや、腰そのものに原因があって肩や足に症状が放散する場合もあります。
いずれにしても、腰痛の原因箇所並びに放散箇所を同時に治療しなければ完治に至るのに時間がかかってしまいます。
患者さんから、自身が自覚してない悪い箇所を、我々が探り当てることが不思議だとの声を聞きます。
指圧師は、患者さんの立っている姿勢や寝たときの姿勢、筋肉状態から悪い箇所を見つけることが出来ます。悪い箇所を見つけたら、コリを取り除く指圧を行います。
コリとは何ですか?
これも患者さんに良く聞かれることです。
コリの本質は、①筋膜(筋肉の表面を覆っている)がよれて皺になり②隣合う筋膜同士が癒着した状態を言います。
コリを取り除く指圧とは、①筋膜の皺を引き延ばし②癒着を引きはがすことです。
腰痛等を治療する過程で、悪い箇所を見つけたり、僅かに感じる指の感触から筋膜同士の癒着を見つけるのは、イメージなんです。
木の向こうのライオンが、全体像としてイメージ出来ますよね。これは、ゲシュタルト心理学の郡化原理によるところです。
指圧師の頭の中では、姿勢から骨や筋肉を、指の感触からコリの方向や深さを ゲシュタルトしています。