宇部興産専用道路
2016/7/5 カテゴリ: 社会科見学
宇部興産の前身は、明治30年操業の沖ノ山炭鉱です。
炭鉱業隆盛のころ、創業者渡辺 祐策翁は『無限の鉱業から有限の工業へ』との想いから、美祢(秋吉台の近く)にある石灰石鉱山の採鉱と窯業(セメント)への業務多角化を図りました。
採石場
60トントラック
セメントは、石灰石7割に粘度、珪石、酸化鉄を原料に、1450度の炉中で産生されます。
当初、伊佐鉱山で採れた石灰石は、鉄道で宇部市の港湾部にあるセメント工場に運ばれて加工されていました。しかし、国鉄の貨物輸送はストライキとコスト高で不安定な状態が続きます。
そこで、鉄道に代わる輸送手段として、日本一の私道が作られました。
湾岸部の海上大橋を含め、32Kmは日本で一番長い宇部興産専用道路です。
伊佐セメントクリンカー工場
40トンの2連(合計80トン)ダブルストレーラにセメントクリンカーを積み込むところ。
このトレーラーに、上りは燃焼炉の燃料である石炭を、下りは半製品のセメントクリンカーを積載します。(公道は走られません)
オーストラリア製のトレーラー運転席に乗せていただきました。(水野)